竹口 第二Blog

竹口の日記で削除した記事や、短い日記などを掲載します。

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平成元年が「サザエさんの時間」に組み込まれてしまった〜波平、ぬれ落ち葉〜

ちょうど今、リアルタイムで放送されているサザエさんが、「濡れ落ち葉」に関するエピソードだ。

電車の車内で、女性2人が

「そーゆーの濡れ落ち葉って言うのよぉ」みたいな話をしていた。温度感的には、新語・俗語みたいなノリで出てきている感じがする。

 

濡れ落ち葉ってな、平成元年の流行語大賞なんですわ。あの女性2人はサザエさんの世界の時間の中にいながら、平成元年の時間を生きている。

 

これは別に矛盾したことでもなくて、サザエさんの時間ってアレじゃないですか。

 

昭和何十年だか知らねえけど、ベースとなる時代設定があって、その設定に内包される形でいろいろな「ざっくりした昔」のイメージが詰め込まれている。

 

ということは、平成元年は「ざっくりした昔」として、サザエさんの世界観を織りなすノスダルジックな時間の中に組み込まれてしまったということでしょうかね。

 

全然違うかもね。そういうのじゃないかもしれんね。ただ、どうであれ平成元年はサザエさんの世界が干渉できるくらいの過去になったということではある。

 

別にどれだけ時間が経とうが、平成元年と、サザエさんの時代設定との絶対的距離が縮まっていくわけではないけども、時間が経って、日本人が経験した時間の長さが伸びていくごとに、それ全体を収めるための縮尺は小さくなるのだから、相対的な距離が縮まって行くわよ。

 

もっと感覚的な表し方をするなら、平成元年もサザエさんの舞台も、どちらも等しく昔のことになって、その時間差というのは矮小化されていくということだ。

 

めちゃくちゃわかりやすい例えがあったわ。一休さんの時代設定が矛盾している、考証がめちゃくちゃだ、とか言われてもどうでもいいじゃないですか。大昔の話なら、1世代分、数十年分ズレててもあまり違和感がない。

 

 

ということで平成元年は昔になりました!

 

 

インドカレー屋に行った。異様だった。奇怪だ。10の違和感と個人差まとめ

インドカレー屋に行った。異様だった。奇怪だ。そこで感じた10の違和感と個人差を記録しておきたい。

 

 

10選ということだが、まずは8番目の違和感を紹介する。

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8,日替わりメニュー

ランチメニューのカレーは日替わりである。今日の日替わりカレーは、「チキンカレー」と「ブタニクのカレー」の2択であった。後者がまったく聞き取れなくて、店員に4回聞き返したことはどうでもいいのだが、そんな2択ありえるか?

 

日替わりで、1日あたり2種類なんだろ?その日は水曜日だった。月曜始まりで、週の3日目だよ。ということはこの日開放されるのは、第5&第6のカレーであるはずだ。

 

第5&第6で、チキン&ポークっていうことがありえるのか?バターチキンでもないただのチキン?

 

こんな定番カレー2つが、5番目になるまで出ないものだろうか。3日目ともなれば、そろそろホウレン草のカレーとかが出てくるはずではないか?

 

本当に日替わりなのか? 懐疑感情を掻き立てられた。

 

あと、「チキンカレーとブタニクのカレー」っていうフレーズ、マジで聞き取れないから。

 

チキンっていう英語の後に、日本語で「ブタニク」が来るとは想定してないし、そもそも音として濁りすぎて、暗い店内のインド人との会話ではほとんど脳に届かない振動だ。

 

 

 

 

おまけとして、1番目の違和感も掲載する。

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1,経済格差が顕現した

8人でインドカレー屋に行った。私はこの8人を、Aグループ4人と、Bグループ4人に分けて考えている。

 

Aグループ:家柄が良い4人。実家が病院、寺、経営者、政治家など、地元の有力者である。もともとは学友として出会った4人であり、エスカレーター式の学校だから、結束は強い。

 

Bグループ:家柄というか、バックグラウンドは多様な4人。野性的な面々である。家が近く、地縁でゆるやかに結束している。

 

私が所属するのはBのほう。この2グループには明らかに経済格差がある。前々から思ってたけどね。当然Aグループの方が経済力が高い。

 

だってAのあいつらと食事に行くと、毎回びっくりするくらい金かかるもんな。

 

 

この経済格差が見事に美しい構造として顕現したのがこのインドカレー屋である。Aグループ、Bグループがちょうど4人と4人で分かれて2つのテーブルに座った。

 

それぞれA卓、B卓とする。A卓は全員Aランチを頼んだ。これはランチメニューでいちばん高い。B卓は全員Bランチを頼んだ。これはAランチより安い。

 

 

1つの集団がこれほど遠近法の無い割れ方をすることがあるんだな。

 

 

 

 

終わりです。ブログ版はここまで。それ以外の8個に関しては、別に有料とかじゃなくて、非公開です。私のメモの中に3000字くらいで保存されています。

 

『格助詞に怒る男』『大丈夫じゃない人の役に立った男』【日記 二部作】 『これが僕のティザー』『嘘の天然エピソード』とご一緒に

今日の日記はニ部作だよ。

本編に入る前に、まずは僕が考えた「嘘の天然エピソード」を披露します。

 

テレビでよく聞く「秋篠宮さま」を、ずっと「MAXIMUM宮さま」だと勘違いしていました〜😅

 

そんなわけねえだろ。そんなに英語リスニング力重視で生きてないんだわ。

仮に宮号(みやごう)がMAXIMUM宮(マキシマムみや)だったとしても、敬称は「殿下」だろうが。「さま」ってなんやねん。親王殿下と呼べ。

 

では、本編に入ります。

 

第一部 格助詞に怒る男

公共のトイレに、「トイレットペーパーを使い切ってください」という貼り紙があった。

字面通り解釈すれば、「トイレに入ったからには必ず1人1ロール使い切れ」ということになるが、当然この貼り紙はそんなことを言おうとしてるわけではない。それくらいは僕にもわかるよ。

 

「トイレットペーパー(が残りギリギリになったときとか、捨てちゃうときにはね、それを)使い切ってください」という意味だろう。(カッコ)の文言が省略されていると。さすがにそれはわかる。省略に気付かずにブチ切れてるヤバいやつではない。ここまでは前提の共有。

 

ここからがこの話の論点だが、「トイレットペーパーを」の「を」って格助詞だよな。格助詞は語と語の関係を固定化するものだ。

 

格助詞があるから、「トイレットペーパー」は目的語、「使い切る」は他動詞というように定義され、この2語の関係は他動詞と目的語の、支配・被支配関係というように固定化される。

 

もう一度繰り返して同じことをいうと、「使い切る」が「トイレットペーパー」を強く支配している、言い換えればこの2語が強く結びついているということだ。

 

その2語の強烈な結びつきに割り込むようにして、「トイレットペーパー」と「使い切る」の間に、「 (が残りギリギリになったときとか、捨てちゃうときにはね)」という補足を挿入することは、かなり無理があるのではないか。

 

ここに、格助詞を使ってしまったがゆえに、意味関係が明示されてしまい、省略を補う余地がなくなってしまっている。この文はギッチギチのミチミチなのよ。そこに「言外の含み」みたいなものを詰め込む隙間など残っていない。

 

解決策は簡単で、副助詞「は」に変えてやることが考えられる。「トイレットペーパーは」とすればこの「トイレットペーパー」は単なるテーマ導入の言葉になる。

 

そうしたら、文全体としては、「トイレットペーパーについての話なんですけどねー、使い切って欲しいのよ」くらいのゆるふわな意味をもつ、ゆるやかな語の連合だ。

 

そこに省略を補う、言外の含みを持たせる、それくらいの余地は十分にある。

 

 

もちろんこんなことクレームとして通達したりはしないし、友達と一緒にトイレに行ったときにこんな会話になったりもしないから、安心してください。

 

 

 

第二部 大丈夫じゃない人の役に立った男

昼下がりの港町。Uber Eartsの偽物みたいな馬鹿でかいバッグを背負った人が、自転車で爆走していた。

 

彼のバッグからは、コード(これはマクガフィンになるが、おそらくLightningであることを補足)が垂れ下がっている。いやいや、すごい垂れ下がってるよ。地面に擦れそうですもの。

 

僕は思った。こいつ絶対コケるな。コードがタイヤに絡まったらコケるもん。とても危ない。

 

ということで、僕も自転車で爆走してなんとかそいつに追いつき、そいつの隣にビタっと張り付いて、きっちりその旨を忠告することにした。

 

そいつはちょっとヤバいやつ感があったから、僕は話しかけるのを躊躇したけど、ヤバいやつが自転車でコケたら、いよいよ救いようがなくなる。そう思ったので、きちんと明朗な声で「線!出てますよ!危なすぎやしませんか!」と告げた。

 

そいつは「大丈夫ですんで!」と痴漢撃退するときみたいな身振りで僕の忠告を遮った。

 

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↑痴漢撃退ちゃん

 

 

ちょっと気まずくなっちゃった。

 

もともと自己満足で声をかけたのだから、別に拒絶されて怒りはしないけども。

 

しかし、ヤバいやつと気まずい空気の中で、一時的とはいえ、並走しちゃってる。これは、どの角度から見ても大問題だ。僕はさらにスピードを上げてそいつを追い越した。

 

もともと爆走してやつを追い抜かすなんて、結構なスピードですよ。まあ限界が来て、交差点に差し掛かったタイミングで追いつかれたよね。

 

ちょっと怖かったけどチラッと振り返ったら、そいつ、ちゃっかりバッグの中にコードをしまい込んでるじゃねえか。やっぱり大丈夫じゃなかったんじゃねえかよ。そして僕のアドバイスが役に立ってるじゃないの。

 

しかも交差点で一度別々の方向に行って別れた後、駅前でも遭遇したから気まずかったな。

 

 

 

以上です。

日記っていく形でこんなどうでもいいことを書くのは結構難しいよね。今日の取り留めのないエピソードをブログに書くと、「じゃあなんで、昨日までにあったもっとおもしろいことをブログに書かなかったのか」という自責の念に苛まれる。

 

しかも、「竹口の日記」というふうに「日記」の名を冠したメインブログの方では、もっぱら賞レース用の記事や、予算がかかる記事ばかり作成しているから、僕は純然たる「日記」という概念を理解できていない。

 

あと使う度にはてなブログに問題が生じて、二度とはてなブログでは書かねぇ!ってなるし。

 

以上が日記というコンテンツを難しくする理由だが、そんなことを考えず、なんの柵もなく文章を載せるためにこの第二Blogがあるのだ。

 

 

メインブログのコンテンツ制作は着々と進んでいます。一応、ティザービジュアルをここで一部先行公開して、この記事は終わります。

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↑これだよ

 

ティザーとは焦らすということ。焦らすために、あえて一部しか見せないのがティザービジュアルだ。

 

今回は、あえて画質を落として、10ピクセルしか見せないことにした。これが僕のティザー。

文系エリート男性による香水レビュー3本(L'EAU D'ISSEY&つがる&AXE)

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ごきげんよう竹口です。

文系なので、化学式さえ書いておけば「賢い」と思っています。エリートなので、浅い知識で無駄に小難しい言葉を使って喋ります。男性なので、嗅覚がありません。

香水レビュー日和ですね。いきましょう。

 

L'EAU D'ISSEY(ロードゥ イッセイ)

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フタの香り

きっつい。爽やかな水の香りと聞いていたのですが。1992年にISSEY MIYAKEが初めて作った香水で、水からインスピレーションを得たと聞いていたのですが。

 

 

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しかし空気に触れさせなければ本当の香りはわかりませんので。プッシュしてみましょう。

とはいえ、冷静に考えると、いきなり自分の肌で試すのは嫌ですね。

 

 

 

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肌以外で香りを試そうにも、試香紙などは持ち合わせていなかったので、無人の廃屋の壁に映った自分の「影」に吹き付けてみました。

 

トップノート(最初の香り)レビュー開始

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なんだこれ?匂い付き消しゴムの香りだな。進研ゼミがくれるやつ。

 

 

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お茶だ。お茶か? 匂い付き消しゴムみたいな甘い匂い。

 

 

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めっちゃ高山の植物。リアルな植物の生臭さ。お茶。爽やかというのはよくわからない。

 

 

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少し手についてしまったことを悔やむくらいの癖の強さだった。

 

ちなみにこの画像の背景に写り込んでいるのは、オモコロ杯受賞記事「ざる蕎麦を食す2020」に登場するアイテム。f:id:koichiabesan:20201125182752j:plain

 

30分後

甘さが減った。甘さが減ったお茶。

 

1時間半後

お茶だけど水かもしれねえなっていうお茶。

 

2時間後

瓜科植物の香り。Caloneの匂いが出始めたお茶。

※Calone:Pfizerが作った人工香料。化学式はC10H10O3

 

10時間後

暖かいCalone

 

15時間後

Calone

 

21時間後

廃屋を後にした。もう香りは届いてこない。Caloneが恋しくなる。

 

2日目

Caloneへの依存症が出てきたので、身体に付けてみることにした。自分では香りが良いのか悪いのかわからない。しかし暫定幼馴染からの評判は良かったので良い。

※暫定幼馴染:幼馴染になることが内定している人物。現状維持したまま一定期間が経過すると、正式に幼馴染に決定する。

 

身体だとお茶がすぐに揮発してCaloneが出やすい。身体に付けても7時間は香りが持続する。依存性がある香りで、人を魅惑するための香水としては本質的な価値を持っている気がする。

 

Caloneは、Ectocarpeneというフェロモン(化学式:C11H16)に構造が似ているらしい。じゃあこれが性誘引ってこと?

 

北海道のガラナのように、土着的健康飲料みたいな「煮詰まった」香りも感じた。それから、今日ビュッフェで食べた全く芯のないナタデココが、この香水と同じ香りだった。

 

その後何度か使ったが、いつも強風の中でやっているから、噴霧した霧のうちいくらかが風に流されてしまう。使用量が風次第となり、安定しない。だから香りと使用量の関係が把握できず、適量が何プッシュなのかよくわからない。

 

香りが気になる方は、ビュフェのフルーツたちに紛れ込んでいるナタデココを嗅いでみてはどうだろうか。

 

結論:トップの香り立ちが少し良すぎる気もするが、全体的には魅力的

 

つがる

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香水ではない。ジュースという位置づけになっている。りんごらしい甘さはある。しかし、利尿作用に裏打ちされるりんごジュース特有の刺激感がなかった。心地よい甘さ。

 

 

AXE KILO

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香水ではない。ボディースプレーという位置づけになっている。しかし、成分表には「オーデコロン」と記載されており、日本文化圏では一般的にそれを香水に含める。

 

 

 

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香りはない。ふつう、フレグランスは溶媒に香料を溶かしているものなのだが、溶媒のアルコールの匂いしかしない。

香料を感じない。私にはこの香料を感じる受容体が欠如している。

 

いや、正確に記述すると、あるときから香りがなくなった。他人は従来通りのKILOを感じているようなので、これは完全に私の受容体の問題だ。

買ったその日は香料の匂いがしたのに、その数日後に受容体を失ってしまった。受容体を返せ。助けてくれ。